身延山久遠寺と霊峰を仰ぐ鉄道旅
更新:2026-01-04

今回の年末年始は、どうにも流れがいつもと違う。仕事始めが1月5日の月曜日で、年始にあれこれ詰め込むと慌ただしくなる未来が見える。ならばいっそ、年末に初詣をしたって良いじゃないか。ネテロ会長も言っていた。祈りとは心の所作。年末だからって祈れないとでも?
と。そんな年末の日曜日、気づけば自然と切符を手に取っていたのだ。
腕が無けりゃ祈れねェとでも?祈りとは心の所作戦闘中に腕を負傷したせいで技が出せなくなった、と相手に勘違いされていることに対してのネテロ会長のセリフ。冨樫義博『HUNTER×HUNTER』28巻より
東海道本線・富士駅で身延線へサクッと乗り換え、富士宮駅へ。富士山本宮浅間大社への寄り道。今回の主目的はあくまで身延なのだが、この身延線、時間帯によっては富士宮駅で1時間ほどの接続待ちを強いてくる。ならば途中下車して散歩でも、と足取り軽く浅間大社へ足を向ける。
澄み切ったブルースカイに雪化粧の霊峰・富士。そして大鳥居の堂々たる姿。映えの境地。準備中の露店を横目に境内を進み、御神籤は中吉。旅行いずれに行くも損なしの文言に、思わずガッツポーズ!
西富士宮駅から身延線を北上。軋む列車に身を委ねながら山梨県は身延駅へ。路線バスの待ち時間7分のあいだに、駅前の栄昇堂さんへ駆け込み、あとで受け取れるようにみのぶまんじゅうを予約。からの路線バスに揺られて久遠寺へ向かう。
身延山久遠寺といえば、皆さんご存知の激烈にきつい階段。菩提梯と呼ばれる、高低差104メートル・287段の悟りへの階段。とにかく一段が重い。全身全霊で踏みしめながら登り切り、本堂に手を合わせる静謐の時間。そこからさらにロープウェイで奥之院へ向かう高揚感。山頂からも霊峰・富士を臨み、冬の山肌に吸い込まれるような清冽な空気と陽射しを浴びる。
小腹が空いたので売店で団子を。竹炭団子をチョイス。これ本当に食べ物なのかと疑うほどのエキセントリックなビジュアルだが、クルミ味噌の香ばしさが腹に染みる滋味。帰りは特急ふじかわ。サステナブルな五位堂を経て、ゆるやかに帰路へ。願わくば本年も萬世太平、2026年も平和が続きますように。